2025年7月24日(木) : 「不動産契約書ってどれも同じ?」実は違います。買主が気をつけたい“見えない差”とは?
- (2025年7月24日(木) 午前10時31分50秒 更新)
「不動産契約書ってどれも同じ?」実は違います。買主が気をつけたい“見えない差”とは?
「不動産の契約書って、どこで買っても同じでしょ?」
実はそれ、ちょっと危ない誤解かもしれません。
不動産の購入って、人生で何度も経験することではないですよね。
だからこそ、**「契約書なんて細かいことはプロに任せよう」**と思ってしまいがち。
でも、あとから**「そんなつもりじゃなかったのに…」**と後悔するケースも実際にあるんです。
■ 不動産の契約書、実は「ひとつ」じゃない?
不動産売買の契約書には、「全国共通の1枚」というものがありません。
実は、次のような4つの業界団体ごとに、契約書の書式が違うのです。
宅建協会(宅建)
全日本不動産協会(全日)
不動産流通推進センター(FRK)
全国住宅産業協会(全住協)
さらに、大手不動産会社では自社独自の契約書式を使っているところもあります。
■ なぜ書式が違うの?——書くべき内容は決まっていても、言い回しが違う
もちろん、法律で「書くべき内容」はある程度定められています。
でも、条文の表現や注釈、補足内容などは団体ごとに微妙に違います。
つまり、同じように見えても、実は買主を守る内容の厚みに差があるんです。
■ どんな違いがあるの?(例)
契約不適合責任の記載が曖昧で、後から「聞いてなかった」となるケース
瑕疵(かし)が見つかった場合の対応内容が団体で違う
図面や設備の現況確認に関する注意事項が抜けている など
■ 契約の場面では気づかない。でも、トラブル時に差が出る
実際、契約時には「みんなこれで契約してるから大丈夫」と思ってしまいます。
でも、後になってトラブルが起きた時に初めて、
**「あの時、契約書の内容をもっと見ておけばよかった」**と気づく方も少なくありません。
まとめ:
■ 買主ができることは?
契約前に**「どの団体の契約書を使っているのか」**を確認する
不明な点は遠慮せず質問する(信頼できる担当者かどうかの見極めにもなります)
「契約書をもらったら、一晩置いてじっくり読む」ことも大事です
結び(相談の呼びかけ):
不動産の契約書は“読むのが面倒な紙”ではなく、
あなたとご家族の安心を守る、大切な盾です。
もし気になる物件があったら、「この契約書はどの団体のもの?」とぜひ聞いてみてください。
おしゃべりするだけでも、気持ちが明るくなりますよ~(^O^)
ご相談・ご質問は、お気軽にどうぞ。
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