2011年12月18日(日) : 不動産知恵袋

  • 敷金の返却を拒否された時の対処法。

  • (2014年3月1日(土) 午後11時3分43秒 更新)
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もしも、敷金の返却を拒否されたら?

敷金の返却を拒否されたら?

敷金の問題は最近はよく聞かれます。
原状回復義務と絡ませて返却を拒む大家さんも多いです。

敷金の意味を勘違いしている大家さんや、不動産屋が多
くいるからだと言えます。

でも、敷金の金額は多いとも言えません。
それなのに、弁護士に依頼して交渉してもらうのはチョ
ット考えても無理がありますよね?

そんな時に使える手段が、『少額訴訟』手続きです。
今日はこの『少額訴訟』手続きについて話します。

まずは、自分でできるって事です。
費用もかなり抑えられます。
また、解決に向かう可能性も高い方法と言えます。

では、その方法ですが、
1、印鑑と契約書など関係書類を持って簡易裁判所に行く。
その場で、申立書の書き方なども説明してくれます。
※この請求金額には60万円以内と限定あり。
※金銭支払い請求以外の請求は出来ません。
※同一申立人につき年間10回以内です。

2、収入印紙などの費用と、呼び出しの為の切手代等がか
かります。
※請求金額によって収入印紙の費用が変わります。

3、申し立ての後に、数週間で呼び出しがあります。
(口頭弁論期日)

4、口頭弁論期日に、借主は裁判官に申し立て内容や事情
の説明を行います。証人がいる場合は同行させて下さい。

5、貸主である大家さんも、何故、敷金を返さないのかを
裁判所にて聞かれます。

これで、流れとしては終りです。

その後、
少額訴訟の判決は、通常、即日口頭にて言い渡されます。
※内容によっては後日もあります。

しかし、被告とされた大家さん(賃貸人)は裁判所に対し
裁判期日の前に書面により、通常訴訟で受理することを申
し出る必要があります。もしも、申し出があれば、裁判手
続きは1回では終わらない事になります。

判決にて、支払を命じるとなりましたら、すぐに全額を支
払うように命じられる時もあれば、猶予期間などを設けて
分割払いを認める時もあります。

この手法は、大家(賃貸人)さんが嫌がる可能性も高く、
速やかな敷金返却に応じる場合も多いです。

裁判所からの呼び出しは、気持ちの良いものでは無いです
よね?解決の裏側には、心理的な部分もかなりあるのかも
しれませんよね。

さて、今日は、賃貸関連のお話をさせていただきました。
できるだけわかりにくい用語を避けて書いたつもりです。

お役にたてば私もうれしいです。
賃貸・売買の相談も受けています。

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